分譲マンションでは、新築分譲されてから2年間は、売り主のアフターサービスとして、定期点検が行われ、不具合があった場合は、無償補修が行われます。

管理組合としては、マンションの修繕工事を効率的に行うために、日常点検を行い、マンションの劣化をチェックしておく必要があります。

築年数が新しいマンションでは、特に気にならないかもしれませんが、10年、20年、30年と、築年数が経過することで、マンションの劣化が進むことで、日常的に行う自己点検が大切になってきます。

 
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日常点検のチェックポイント

ここでは、分譲マンションの定期点検として、居住者や管理組合が行うべきチェックポイントを紹介します。
 

屋上のチェックポイント

  • 塗装が浮き上がていか?
  • 塗装が剥がれている部分はないか?
  • 雑草が生えていないか?
  • ひび割れは起きていないか?
  • 水たまりは出来ていないか?

外壁・通路などの天井部分のチェックポイント

  • 塗装がはがれていないか?
  • 塗装が浮かび上がっていないか?
  • ひび割れが起きてないか?
  • コンクリート部分が剥がれていないか?
  • 汚れがひどくなっていないか?

給水設備・排水設備のチェックポイント

  • 水道の水圧が下がっていないか?
  • 水道の水がにごってないか?
  • 排水口から異臭がしないか?
  • 排水が詰まっていないか?
  • 見える部分の給水管にサビができていないか?
  • 排水管の見える部分にサビができていないか?

鉄の部分のチェックポイント

  • サビがついていないか?
  • 塗装がはがれていないか?
  • 塗装が浮いていないか?
  • 触ると白い粉がつかないか?
  • 塗装の色が変色していないか?

共用部分の電灯、配電盤など電気設備のチェックポイント

  • 共用部分の蛍光灯などにサビがついていないか?
  • 配電盤にサビがついていないか?
  • 破損している部分はないか?
 
以上の通り、マンション管理の素人である居住者や管理組合が日常点検としてチェックできるポイントは、基本的に見た目の変化を確認する程度です。

詳しいマンションの状態のチェックは、法律で決められている法定点検で行うことになります。

 
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居住者や管理組合の日常点検が大切な理由とは?

マンションは、10年、20年、30年と、築年数が経過することで、劣化が進んでいきます。その為、定期的な修繕工事が行われます。

特に、長期修繕計画は、毎月、居住者が支払った「長期修繕費」を貯めて、巨額な金額を使って行うために大切な工事になります。

長期修繕計画は、適当に行うと、無駄な費用がかさむばかりで、年々、長期修繕積立費が高額になっていくばかりです。

長期修繕計画を効率的に行い、無駄な費用を抑えて、毎月の長期修繕積立費を抑えるためにも日々の日常点検が大切になります。

効率的な修繕で、修繕費を節約できる!

マンションの修繕工事を効率的に行うためには、修繕工事のタイミングを見きわめるのが大切です。

マンションの劣化が本格的に進んでから修繕すると、工事費がかさみます。効率的な修繕を行うためには、初期の段階で、予防的な工事を行うと、費用と時間が節約できます

この為、常日頃からマンションの建物や設備の状態をチェックし、把握しておくことが、劣化のサインを見逃さない為にも重要になります。

 
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マンションの日常点検のポイント

マンションの建物、設備の点検には、見た目の劣化に気付くがポイントになります。

 

建物部分の日常点検のポイント

マンションの建物部分の日常点検としては、

  • 手すり、階段などの鉄の部分
  • 外壁・通路・階段
  • 屋上


といった部分を中心にチェックを行うのがポイントです。

鉄部分

手すりや階段など、鉄の部分は、雨風にさらされているので、最も劣化が進みやすい部分です。

サビができていないか?」「塗装がはがれていないか?」「塗装が浮かび上がっていないか?」「塗装が変色していないか?」といった見た目の変化を逃さないようにします。

外壁・通路・階段・天井

マンションの外壁は、「汚れているか?」「ひび割れしていないか?」「塗装がはがれていないか?」壁面だけではなく、屋外に面している「通路」「階段」「天井」などもチェックしておく必要があります。

屋上

屋上が劣化が進むと雨漏りなどの原因にもなるので、点検はシッカリと行いたい部分です。

点検時には、「ひび割れはないか?」「塗装の剥がれはないか?」「水がたまっていないか?」「雑草が生えていないか?といった部分をチェックします。

 

設備部分の日常点検のポイント

マンションの外灯、水道などの設備は、専門家でないと詳しいチェックはできませんが、「見える部分の異常」がないかは、特別な知識が無くても行うことが出来ます。

外灯設備

外灯設備をチェックする場合は、「サビができていないか?」「破損部分はないか?」といった点が確認します。

水道設備

水道設備の点検方法としては、「水道の水がにごっていないか?」「排水溝につまりはないか?」といった部分を点検します。

 
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住民アンケートで、居住者全員でチェックする意識を持つ!?

上記で説明してきた、マンションの日常点検、自己点検を行う場所ですが、管理組合のみで行うのでは限界があります。

その為、居住者に定期的にアンケートを取り、少しの変化も見逃さないようにします。

定期的にアンケートを行うことで、管理組合の役員でなくても、一般の居住者も、マンションの劣化に意識するようになります。

マンションの住民が全員でマンションの劣化をチェックすることで、修繕費用の節約、住みやすいマンション環境の維持が期待できます。

居住者にも、日常点検の意識を持ってもらうために大切なこととは?

マンションの劣化している部分については、定期的にアンケートをとるだけでは、居住者の意識が低く、効果的なアンケートはとることが出来ません。

効率的にアンケートをとる方法とは?

効率的にアンケートをとるためには、

  • マンションの劣化の危険性・怖さ
  • 劣化を見逃すと、修繕費用が高くなる
  • 効率的な修繕が行えることで、修繕積立金の無駄な支出が抑えられる
  • [/su_list] といったことを、マンションの居住者に理解してもらう必要があります。

    十分に理解してもらうためには、「管理組合の総会で説明する」「アンケートに、説明資料を添付する」ことが大切になります。

    特に、マンションの劣化を見逃すと、修繕費用が高くなり、その結果、毎月支払っているの修繕積立金が高くなる可能性があるといった居住者のお財布に直接影響することをキチンと伝えると、自分事として、マンションの劣化を気にするようになってくれます。

     
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    アンケートは、記入しやすくするのが大切!?

    マンションの劣化についてのアンケートを行っても、なかなか記入してもらえない可能性があります。

    アンケートは記入しやすくするためには、「おおまかな説明」「だいたいの説明」「なんとなくの説明」といった通り、正確な記入でなくても良いので書いてもらえるようにしておくのが大切です。

    極端な場合、マンションの劣化が気になる部分として、「3階の南側の壁の端の塗装が気になる」など、おおまかな記入でもいいアンケートにし、記入しやすくしておくのが大切です。

     

    まとめ

    マンションの居住者が行う日常点検は、目に見える異常のチェックが基本です。

    日々、チェックしておくことで、法定点検を行うときなど、専門家が定期点検を行うときにシッカリとチェックしてもらうこともできます。

    また、劣化がひどくなる前に、専門業者を読んで、早急に予防的な工事を行うことができます。

    このような日常的にチェックし、点検しておくことで、マンションの安全を守りつつ、修繕費用の工事費用も節約することが可能になります。

     
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