• 修繕積立金とは、何か?
  • 平均的な相場額とは?
  • 毎月の修繕積立金が安いのも問題?
  • 値上げになる可能性とは??
  • 必要なら見直しも大切?

マンション管理組合になった人にとって、知っておくべき、修繕積立金とは?」といったことから、どのようなコトに使われているのか?平均の修繕積立金は、どれくらいの金額なのか?といった基本的な事柄を紹介しています。

また、管理組合として、値上げする必要があるのか?値下げできるのか?「修繕積立金の注意点」「将来問題になる点」なども紹介しておきます。

 

修繕積立金とは?

そもそも、修繕積立金とは何か?なぜ、毎月、集めているのか?マンション管理組合の理事になった人が知っておく基本を紹介します。

 
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修繕積立金を毎月、集める意味とは?

マンション管理組合の「修繕積立金」は、将来、マンションの建物や設備が老朽化したときの大規模修繕工事を行うための資金の積み立てです。

マンション購入時にも重要視される!?

修繕積立金は、「マンションの建て替え」や「大規模工事」のための費用の貯金です。

中古マンションを購入する時は、「修繕積立金の進捗具合を見ろ!」と言われるぐらい分譲マンションを購入する、住む場合に重要視されるポイントです。

マンションは修繕工事をしないと住み続けれない

特にマンションなどの建物は、「外装」「防水」など雨風にさらされる部分や「配管」などは、10年、20年と住みつづけると、安全かつ快適に住みつづけるためには、大規模修繕工事が必要になります。

この為、分譲マンションでは、10年後、20年後といった将来を見据えた修繕積立金を貯めて、備えておく必要があります。

大規模工事の費用は、どれくらい必要か?

マンションの規模により変わりますが、大規模修繕工事を行う場合は、数千万円~億単位の費用が必要になります。

この費用は、分譲マンションの区分所有者(部屋の持ち主)が支払うことになります。

急に、数百万円、数千万円の支払いが必要になっても、支払える人は少ないと思います。だから、毎月、修繕積立金を少しずつ積み立てて、将来に供えます

 
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修繕積立金で、支払われるモノとは?

修繕積立金は、マンションの共用部分の、長期間、性能を維持するために必要な修繕費の積み金です。

管理費との違いとは?

管理費は、エントランスやゴミ捨て場の掃除、共有部分の水道代、電気代など、マンション管理に日常的に必要な費用に使います。

修繕積立金で使えるモノとは?

具体的に、修繕積立金で支払われるモノとしては、

  • 外装の塗り替え
  • 屋上の防水工事
  • 手すりなどの鉄部分の塗装
  • 給水設備・排水管の取り換え
  • 建具や金物の更新
  • エレベーターの改修
  • 機械式駐車場の機器の交換
  • 電気設備の改修


などのようなことに使えます。

 

修繕積立金の平均的な相場の目安とは?

国土交通省の「平成25年度マンション総合調査」によると1ヵ月、1戸あたりの修繕積立金の平均額となる相場は、

  • 平成11年度: 7,378円
  • 平成15年度: 9,066円
  • 平成20年度:10,898円
  • 平成25年度:10,783円


と言った感じになっています。

平成11年度から平成20年度までは増加傾向にありますが、平成25年度は横ばいです。

 
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ここからは、マンション管理組合として、将来、困ったことにならないように、「修繕積立金」について知っておくべきことを紹介します。
 

修繕積立金の注意点

修繕積立金の金額は、新築マンションが完成した時に、販売会社が決めているのが一般的です。

マンションの販売店は、早く売りたいので、初期の金額を少しでも安く見せたいので、修繕積立金を少なく見積もっているケースが多いです。

安い修繕積立金の危険性とは!?

入居者から見ると、毎月、支払う主膳積立金は安いのが良いです。しかし、いざ修繕を行うときに多額の一時金の徴収が必要になるということになるケースがあるので注意が必要です。
 

適正な修繕積立金の金額とは?いくらが適正なのか?

毎月の修繕積立金の適正な金額は、「将来の長期修繕計画で必要な金額から逆算して算出」して、初めて分かるものです。

現在の修繕積立金が適正な金額かチェックする方法

まずは、将来、長期の修繕工事に、どれくらいのお金が必要になるのか?管理会社や工事業者と打ち合わせして、見積もりを出してもらいましょう。

その上で、「現在の修繕積立金の貯まっている金額」と「修繕工事を行うまでに入ってくる修繕積立金の合計」の合計を算出して、長期修繕工事を行う時に、費用が足りるかをチェックします。

修繕工事の時に修繕積立金が足りない場合は?

マンションの修繕工事を行うときに、今までに溜めていた「修繕積立金」では工事費用が足りない場合は、「修繕積立金の一時金」として、各部屋に、一時金として足りな費用を支払ってもらうことになります。

 
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修繕積立金の金額の決め方とは?

修繕積立金は、各戸の専有部分の床面積に応じて決められるのが一般的です。つまり、広い部屋の人ほど、多くの金額を支払う必要があります。

まずは、長期修繕計画をシッカリ立てて、本当に必要な費用を算出

現在の修繕積立金が適正なのか?を知るためには、まずは、マンションの長期修繕計画を立てる必要があります。

長期修繕計画で必要な工事費用から逆算して、毎月の修繕積立金を決めます

長期修繕計画は、5年ぐらいに1度は見直しを・・・

長期修繕計画の金額は、経済状況や金利の変化などで、工事費用は変化します。その為、5年ぐらいに1度は、長期修繕計画の見直しは必須です。

修繕積立金が値上げになる可能性!?

長期修繕計画を立てなおした結果、修繕積立金が足りなう場合は、毎月の支払額が値上げになる可能性があります。

こんなマンションは値上げになるかも!?

新築マンションを購入した直後は、販売会社が、安く見せて早く売りたいので、毎月の修繕積立金が少なく見積もられている可能性が高いです。

その為、10年、20年と、ある程度、築年数が経過しているが、長期修繕計画をシッカリ立てていない場合は、今までの修繕積立金では工事費用が貯まっていない可能性があります。

 
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長期修繕積立金の不足対策としてできる方法

長期修繕積立金が不足している場合の対策としては、

  • 毎月の修繕積立金を値上げする
  • 修繕工事の時に一時金で徴収する
  • 修繕費用の費用を安く抑える


といった方法をとることができます。

毎月の修繕積立金を値上げする場合は総会での決議が必要

毎月の修繕積立金を値上げする場合は、マンションの総会で決議をする必要があります。基本的に普通決議なので、区分所有者の過半数の賛成で値上げが可決されます。

ただし、マンション管理規約に、修繕積立金の変更事項がある場合、それに従う必要があります。

 

修繕積立金を滞納する人は、どう対処すれば良いのか?

毎月の修繕積立金を滞納する人がいる場合は、まずは、管理組合としては、管理会社から「書類」や「電話」「訪問」などで、繰り返し、督促してもらいましょう。

しかし、長期に渡り滞納すると100万円を超えるようになるケースもあるので、そこまで来ると、訴訟や強制執行、競売になるケースもあるようです。

法的手段に出る場合は、管理会社などから弁護士を紹介してもらい相談する必要が出てきます。

 

まとめ

まずは、修繕積立金をシッカリと貯める必要があります。

具体的に、シッカリと修繕積立金を貯めるためには、

  • 毎月、キチンと修繕積立金を徴収する
  • 新築時の積立金が低すぎないか早めにチェックする
  • 長期修繕計画を定期的にチェックし、費用が不足しないか確認する
  • 多額な一時金が必要にならないように修繕計画を立てる
  • 修繕工事で借り入れをしないようにシッカリ計画を立てる


と言ったような点をマンション管理組合が意識してチェックしておく必要があります。

 
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