富士火災は、AIUと2018年1月1日に合併し、現在は、「AIG損保」になっています。
ここでは、旧富士火災が販売していた商品の「マンション管理安心保険(管理組合用火災総合保険)を取り扱っているので、会社名も、昔のまま「富士火災」で表記しております。
富士火災のマンション管理安心保険(管理組合用火災総合保険)は、どのような火災保険なのでしょうか?どんな補償内容なのか?まとめて紹介します。
なお、富士火災のマンション管理安心保険(管理組合用火災総合保険)は、マンション管理組合が、マンションの共用部分の補償のために加入する火災保険です。
具体的に、このページで紹介している内容は、下記の目次が参考になります。
マンション管理安心保険は、どんな補償があるのか?
まずは、ここでは、富士火災のマンション管理安心保険として、
- どのような補償内容があるのか?
- どのようなプランがあるのか?
- どのようなオプション・特約があるのか?
といった補償の中心的な内容を紹介します。
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どのような補償内容があるのか?一覧で紹介
具体的な補償内容の一覧としては、
- 火災
- 落雷
- 破裂・爆発
- 風災・雹(ひょう)災・雪災
- 水害
- 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突等
- 給排水設備に生じた事故などによる水漏れ
- 騒擾(じょう)・集団行動等による破壊行為等
- 盗難
- 不測かつ突発的な事故(破損・汚損等)
(台風、豪風等による洪水・土砂崩れ・落石等により、保険の対象である建物が床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水を被った結果、損害を受けた場合)
といった補償が基本的に付いています。
富士火災では、上記の補償をプランが、「プランA」「プランB」「プランC」「プランD」「プランE」の5個のコースで、補償内容の組み合わせの違いで、どれに加入するか選べるようになっています。
「損害保険金」が貰える保険のプランの紹介
ここでは、損害保険金がもらえる保険のプランを紹介します。富士火災の「マンション管理安心保険に加入する時に選択できるプランです。
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プランAの補償内容とは?
プランAは、「全て」の補償内容がセットになっているプランです。
プランBの補償内容とは?
プランBは、「水災対象外特約セット」として、「水害」のみを除いた、他の補償内容がセットになっています。
プランCの補償内容とは?
プランCは、「不測かつ突発的な事故対象外特約セット」として、「不測かつ突発的な事故(破損・汚損等)」のみ除いた、他の補償内容がセットになっています。
プランDの補償内容とは?
プランDは、「水災対象外特約・不測かつ突発的な事故対象外特約セット」として、「水害」と「不測かつ突発的な事故(破損・汚損等)」を除いた、他の補償内容がセットになっているプランです。
プランEの補償内容とは?
プランEは、「火災、落雷、破裂・爆発限定特約セット」は、「火災」「落雷」「破裂・爆発」のみがセットになっているプランです。プランEは、
7損害防止費用」を除いて、費用保険金を受け取れません。
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「臨時費用」は、どの事故が対象なのか?いくら貰えるのか?
臨時費用は、「水害」「盗難」「不測かつ突発的な事故(破損・汚損等)」以外の事故の時に、臨時費用がもらえます。
貰える臨時費用は、「損害保険金×30%×各世帯の共有持分割合」であり、、「1回の事故について1世帯あたり100万円が限度額」です。
ただし、臨時費用対象外特約をセットして契約した場合は、臨時費用保険金は受け取れません。
「残存物取片づけ費用」は、どの事故が対象なのか?いくら貰えるのか?
残存物取片づけ費用は、「水害」「盗難」「不測かつ突発的な事故(破損・汚損等)」以外の事故の時に、臨時費用がもらえます。
貰える残存物取片づけ費用は、「焼け跡の整理・清掃費用、リサイクル費用などの実費」であり、、「損害保険金×10%が限度」です。
「損害防止費用」は、どの事故が対象なのか?いくら貰えるのか?
損害防止費用は、「火災」「落雷」「破裂・爆発」の場合が対象です。具体的な貰える補償額は、「消火薬剤の再取得費用などの実費」がもらえます。
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その他の費用とは?
その他の具体的な費用としてもらえるのは、「ドアロック交換費用」「水道管修理費用」は、もらえる金額の限度額が決まっています。
ドアロック交換費用
ドアロック交換費用は、1回の事故につき30万円が限度となっています。ただし、共用部分のドアが盗まれた場合は、ドアのかぎの交換費用で、鍵の損失は対象外です。
ただす、ドアロック交換費用対象外特約をセットした場合は、ドアロック交換費用保険金は受け取れません。
水道管修理費用
水道管修理費用は、1回の事故につき1敷地内ごとに100万円を限度とした実費が受け取れます。
ただし、この水道管修理費用は、マンションの共用部分の専用水道管に関する凍結を対象としており、必要かつ有益な費用に限ります。また、パッキンのみに生じた損傷は対象外です。
特約(オプション)での補償とは?
特約(オプション)での補償としては、主なものは、下記の通りになっています。
建物付随機能設備等電気的機会的事故補償特約
建物付随機能設備等電気的機会的事故補償特約は、ショート、スパーク、アーク、空中電気の作用その他の電気的現象による事故または機械的事故、過電流などの場合、保険金が受け取れます。
受け取れる保険金の金額は、「損害額 – 一万円(免責金額)」で、保険金額限度までになっています。
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個人賠償責任包括特約
個人賠償責任包括特約は、マンション管理安心保険の申込書に記されている建物の居住用戸室の使用、管理、所有、居住している人、または、その配偶者、別居の婚姻暦がない子どもが、日常生活における偶然な事故が原因で、他人の身体に障害を与えた場合、または、財物を損壊させた場合の法律上の損害賠償を補償する保険です。
具体的に受け取れる保険金額は、「損害賠償金 + 保険会社が承認する費用」が補償されます。
施設賠償責任特約(エレベーター・エスカレーター賠償責任特約)
施設賠償責任特約は、申込書に記載している建物の共用部分における、使用、管理、所有においての偶然な事故が補償の対象となります。
また、他人の身体に障害を与えた場合、財物を損壊させた場合で、法律上の損害賠償が起こった時に、保険金が受け取れます。
建物内にエスカレーター・エレベーターがーが設置している場合は、エスカレーター・エレベーター賠償責任特約が自動的にセットされます。
受け取れる保険金額は、「損害賠償金 + 保険会社が承認する費用」が補償されます。
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災害緊急費用特約
災害緊急費用特約は、プランEはセットできません。
災害緊急費用特約で保険金が受け取れる保証の対象となるのは、保険の対象となる復旧する時には、
- 仮修理のための費用
- 損害の原因となった調査費用
- 損害の範囲を確定するのに必要になった調査費用
- 保険の補償の対象の代替として使う物の賃借費用
- 仮設物を作る時の設置費用・土地賃借費用・撤去費用
- 復旧を迅速に行うために必要な工事の割増賃金
といった費用は、災害緊急費用特約の補償対象になります。
具体的に、受け取れる保険金額は、実費になります。しかし、制限として、保険会社が承認する必要で、有益な費用であり、「保険金額×30%または1,000万円のいずれか低い額が限度額」が、受け取れる保険金額になります。
全てに、補償を対象外となる特約がセットなっている
マンション管理安心保険のすべての契約では、「水漏れ原因調査費用保険金」の補償は対象外となる特約がセットされています。この為、もしも、水漏れ事故が発生した場合、その原因を調査するのに必要となる費用はもらえません。
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損害額の算出方法は、どうなっているのか?
損害保険金として受け取れる損害額の算出方法としては、「新価(再調達価額)」を基準にして行われます。
「免責金額」は、どうなっているのか?
富士火災のマンション管理安心保険では、上記で説明した「プランA」「プランB」「プランC」「プランD」「プランE」において、「免責金額」は、1万円となています。
この為、保険金請求をした場合は、必ず1万円は、支払う必要があります。1万円を超える部分の損害については、保険金額の限度額まで補償されます。
ただし、「免責金額超過時損害額補償特約」に加入していることで、損害額が1万円を超えた場合、1万円を控除せずに、損害保険金を受け取ることができます。
マンション共用部の何が、保険の補償対象におなるのか?
マンション管理安心保険で、保険の対象となるのは、区分所有されている共同住宅の建物の
- 共用部分
- 付属の建物・設備
- フェンスなど専有部分にならない施設
- 共用部分、共有部分にある畳、建具、それに類するもの
などが補償対象となります。
補償の対象外になるモノとは?
マンション管理安心保険は、マンションの共用部分を補償する保険です。しかし、補償の対象外となる物もあります。具体的には、
- 自動車
- 通貨
- 有価証券
- 預貯金証書
- 印紙
- 切手その他類するもの
- 原稿
- 設計書
- 図案
- 証書
- 帳簿に類するもの
- 動物
- 専有部分の建物
- 専有部分に属するもの
といった様なモノは、補償の対象外になります。
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どのような「割引」があるのか?
富士火災のマンション管理安心保険は、「大規模物件割引」という割引制度があります。大規模物件割引とは、保険の対象の再調達価額が10億円以上になると、10%の割引が受けられます。
ただし、地震保険、オプションとなる特約部分には、「大規模物件割引」は、適用されません。
保険期間は、どれくらいで契約できるのか?
保険期間は、原則1年間です。しかし、1年を超える期間での契約も可能です。
保険料の支払いは、契約と同時に行う
払い込みに関する特約をセットした場合は別ですが、基本的に、マンション管理安心保険に契約する場合は、同時に保険料を支払う必要があります。もしも、保険料の支払いがまだな状態で、保険期間が始まっていたとしても、その場合は、損害が起こっても保険金は受け取れません。
返れい金、配当金はあるのか?
マンション管理安心保険では、「満期返れい金」「契約者配当金」はありません。
解約返れい金は、もらえるのか?
解約返れい金は、契約を解約した場合は、「未経過期間」においては、所定の保険料の返還、請求が行われます。
どのようにあ途中解約をするのか?
保険契約を解約したい場合は、「取扱代理店」「営業社員」に連絡をして保険料の返還、請求を行います。
まとめ
マンション管理安心保険は、富士火災が販売している、マンション管理組合の共用部分の火災保険です。この保険は、免責金額が1万円と低く設定されているので、事故が起こって保険を利用する時に、1万円払えば、保険金がもらえるので、免責金額が影響して保険を使わないケースが少なくなる共用部分の火災保険ではないかと思います。
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