- 管理組合って、どんな会計なのか?
- 管理組合の独特な会計管理とは?
- 会社の会計との違いとは?
マンション管理組合の会計は、会社で行っている会計とは、まったく違うものです。
ここでは、管理組合の会計の特徴を紹介します。
マンション管理組合の会計の特徴とは?
マンションの管理組合の特徴としては、「管理費」と「修繕積立金」の2つで会計を行います。
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「管理費」と「修繕積立金」で会計を分ける
管理費とは?
管理費は、マンションの日常的な管理に使う費用です。
具体的な管理費の費用の例としては、
- 共用部分の水道光熱費
- 共用部分の設備の保守・点検費用
- 管理会社の管理委託費用
といった、マンションの日常の管理で使うお金です。
修繕積立金とは?
修繕積立金は、マンションの老朽化対策として、
- 建物の老朽化を防ぐ
- 外壁表面の塗装や防水
- 大規模な修繕工事
といったように、中期~長期に使うお金として使われます。
実際に、大規模修繕工事を行う場合は、マンションの規模にもよりますが、数千万円~数億円のお金が必要になります。高額な金額が必要になるので、毎月、修繕積立金という形で支払い、積み立てています。
誰でも分かりやすい会計がポイント
会社の会計は、納税と関係しているので、「貸借対照表」や「損益計算書」など難しく、一般人が理解するのは大変です。
しかし、マンション管理組合の会計は、納税と関係ないので、書式は自由です。ただし、区分所有者である、マンションの住人が見て分かるようにする必要があります。
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マンション管理組合の会計で重要な書類
マンション管理組合の会計において重要な書類としては、
- 収支計算書
- 次期の事業計画書
- 次期の予算案
といった3つがあげられます。
収支計算書
「収支計算書」とは、管理組合で使ったお金の費用の「金額」「内容」「支払先」「予算」を明記し、お金の出し入れが分かるようにしておく必要があります。
次期の事業計画書・予算案
マンション管理組合は、次期の事業計画書にもとづいて次期の予算を決めます。基本的に、前年度の収支計算書と比較するので、全エンドと違う部分は、明確な説明ができるように準備しておく必要があります。
マンション管理組合の会計のポイント【まとめ】
マンション管理組合の会計は、会社とは違い、いかに分かりやすくするか?も大切になります。
その為、会計のポイントとしては、
- 「管理費」と「修繕積立金」を分ける
- 区分所有者に分かるように報告する
- 値上げしないようにする
- 支出は、総会の決議で決定する
- チェック体制をキチンと作る
といった点が大切になります。
「管理費」と「修繕積立金」を分ける
管理費は、日々のマンションの管理に使います。それに対して、修繕積立金は、定期的なマンションの大規模な修繕工事に使います。この為、使う目的が違うので、会計は、「管理費」と「修繕積立金」は、分けて管理します。
区分所有者に分かるように報告する
管理組合の理事長は、組合の財政や管理の状況を報告する時は、区分所有者にも理解できるように分かりやすく説明する責任があります。
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値上げしないようにする
毎月の「管理費」や「修繕積立金」の値上げは、誰しも反対するものです。管理組合の理事は、「管理費」や「修繕積立金」を値上げしないように注意する必要があります。できれば、値下げできるように計画したいものです。
支出は、総会の決議で決定する
管理組合の会計では、定期的な決まった支出は、定例の理事会で、会計チェックを総会にかけて行います。
緊急な出費が必要になれば、「臨時総会」を開いて、採決して出費への決議を取る必要があります。
チェック体制をキチンと作る
マンションの管理組合で、長年、1人の人が、理事長を務めていると、管理組合のお金を不正に使い込んだという話しは聞いたことがあります。
このような不正が起こらないようにするためには、できるだけ多くの人が関わって管理組合の会計を管理、チェックできる体制が大切です。
まとめ
マンション管理組合の会計は、「管理費」と「修繕積立金」といったように、使う目的によって分けて管理します。
また、会社と違い、一般人である区分所有者が理解できるようにしておく必要があります。
このように、一般的な会計とマンション管理組合の会計の違いを意識した管理が大切です。
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